私がバイクを買ったのが16歳

始めはチャンプRS
このバイクは20年以上乗っていないがまだ実家にある。
その後YSRを50ccと80cc
スズキのアメリカンのバイク「マメタン」
も乗っていた。

すべて5万円以下

その後手に入れたのがTZR125

このバイクは痺れた。
速い燃費がいい
これだけで十分だった。

ある時、私は高校生の分際で原付を数台持つような事になっていた。
今思えば、親がファミリーバイク保険に入っていたおかげだったと今思う。

自分の息子ならば必ず止めていた。

数台持って何になるんだと
浮気ばかりしているダメな男と変わらない。

そう今になっても思う。

以前の私は、おいておいてほしいと言われる方に譲っていた。
マメタンは先輩に
TZR125は停学になった際知り合いが、買値の半分で買ってくれた。
2万キロを超えているバイクにそんな値がつくなんてありがたかった。

残りのバイクはすべて廃車にした。

その後、無事ではなくボロボロで卒業したのち
YSRを処分しようとバイク屋に行った。

YSRを見た店主は
70キロくらいの重量だから1キロ10円で、下取り700円だと

古いバイクは目方で買う
と半笑いで言った。
バカにされてると思った。
実際は、個人売買で買ったようなバイクを店に持ってくるなと言いたかったんだろう。
でもバカにされたと思った。

僕は古いバイクを大事にして売っているバイク屋さんだったので
少し信用していた。

買い叩かれるとは思っていたが、ごみ扱いにされて売るほど私も人がいいわけではない。
ましてやまだ未成年
頑張って買った原付
楽しく乗った原付をごみのように売るつもりはない。

ナンバーの無いバイクを押して帰った。

その後は、欲しい人がいたので、買い手の希望価格で売るようにした。
売ってよかったと思う。
今ではどこでどうなっているのかもわからない。

今では、ヤフオクやメルカリで売ることもできるが
あの時から僕は買ったバイクを基本個人売買で売るようにしている。

これが納得できるから
面と向かうと、最近はいろんなことが思えるようになってきた。

商売が故
安く買って高く売るのが当たり前
下取りの際は、安くたたかれ
転倒に並んだ時にかなりのプライスで売られているのが嫌なんだ。

売りの4割程度で下取りだろうとは大人になってからの相場でわかっている。
整備もし、生活もあるので当たり前です。

だけど今中年になっても割り切れない。

きっと好きなものを他人が乗るのが嫌なんだろうと思う。
今持っている
Dトラッカー
ドカティ
もいずれ諸事情で売るときや処分するときが出てくる。

その時は、自分の手で遠くに売却もしくはきちんと廃車にすると思う。

好きなものを手放して、ある日目撃してしまうのは思い出していけない。
昔の彼女がほかの男と楽しく歩いているのを見る感覚なんだろうと思う。

大量に生産されたバイクではあるが、同一ナンバーだと自分のものだとわかる。
幸せに大事に乗ってもらいたいが、見たくはない。

好きな物の処分する時は昔から変わらない。
仕事ではないがゆえに割り切れない。