ふと時間が空いてソロツーリングに出かける。

11時前
ドカティS2Rを迎えにガレージへ
暖気をするために外に出し、カギを差してオンに回す。
ステッピングのモーターが一度振り切り0に戻る。
ドカティ S2Rのお気に入りのポイント
目覚めた感がある。

ハンドルの左側にあるチョークを引き
ニュートラルを確認しエンジンを始動する。

ドドドッ

と小気味良いエンジン音が響く
チョークを少し戻し1500回転くらいで暖気

私は、暖気の間上着を着て、ヘルメットをかぶりバイクに近づく
目の前には満開の桜 天気もいい
今日は少し長い距離を走ろうと思った。

右手からグローブを付け
じぶんの準備が出来てからチョークを戻す。

アイドリングは安定
スタンドを上げクラッチを握り1速に
がつっと衝撃が来てエンジンが止まる。

スタンドの上げ忘れ?

と思い左足元を見るがスタンドは上がっている。

恐らくクラッチの張りつきだ

真っ直ぐな道でエンジンをもう一度かける。
ギアはニュートラル
クラッチを数回にぎり1速に入れるために左足を踏み込む
「ガチャン」
と音がして少し進む。
クラッチはにぎったまま、そのまま進みながらクラッチをニギニギと握ると
クラッチを切った段階できちんと止まる。

クラッチの張りつきがオイルが回ることによりきちんとした動作に戻る。

クラッチが正常になったのを確認し、幹線道路までそろそろと静かに進む。
1月からエンジンはかけていたものの3か月は乗っていなかったこともあり
クラッチが張り付いていたんだろう。

各所を確認し幹線道路へ合流
ゆっくり幹線道路に出たときにはもうクラッチの張りつきはない。
体もほぐれたようでリラックスして車の流れに乗る。
ギアは3~4速 回転数は2500回転

車の流れに乗って四万十市から黒潮町に進む
国道56号線を古津賀で逸れ
黒潮町は田ノ浦方面に進む。

ひと山越えて、黒潮町田浦へ
この道は2車線で快適な郊外道路 
最近お気に入りの道
油温計を見れば約60度
エンジンも車体もしっかり目覚めたような気がする。

海が見える道の駅でバイクを止め
バイク乗り御用達の缶コーヒーを買い一服
DSC_1041

ここまで10分ほど
朝食代わりの缶コーヒーを飲みながら行き先を決める。
時間は11時を少し回った所

四万十町に行きそこから高知方面に行くか
それとも大正-江川崎と行き四万十川をぐるりと回って帰るか?
それとも四万十町を少し散策して引き返すか・・・

どのみち四万十町(旧窪川町)に行くことは決定しているので
四万十町の駅を目指そうと出発する。
R56号線の海沿いの道を海を右手に見ながら走る。

行き先は四万十町でまた考えればいい・・・
適当な行き先はソロツーリングの醍醐味であり好きなところでもある。

黒潮町佐賀の当たりで燃料ランプがつく
前回乗ったまま給油していなかったので給油の必要がある。

R56号線からそれ土佐佐賀のローカルなガソリンスタンドで給油する。
車一台しか場所がない小さなガソリンスタンド

最初いつ使ったか思い出すと免許を取った翌年
おおよそ30年ほど前からお世話になっている。

高知県郊外はガソリンスタンドの営業時間は短いのですが
漁師町の土佐佐賀では早朝から開店していたのでそれからの付き合い。
学生の時は朝6時から出かけ毎回このガソリンスタンドで給油したガソリンスタンド

今は農協やエネオスなどが近所にあるが
土佐佐賀ではこのガソリンスタンドしか入れることはない。
昔からお世話になっているのでガソリンスタンドを替えるという選択肢がない。

久しぶりに世間話をしながら給油
給油してくれているおじさんは私の事は知るはずもない。
だが、バイクの事を話しながら給油してくれるのは昔から変わらない。

なんだか懐かしい。
15リットルほど給油してもらい支払いを終わらせる。

ガソリンスタンドを後にR56に再度合流
黒潮町拳の川から窪川まで高速道路の無料区間が昨年開通したが
前車のアルファードが右折するのを見ながら直進
今回は以前のR56号線片坂を通ることにする。

拳の川を超えると、ほぼ0と言ってもいいくらいの交通量
便利な道が出来ると以前の国道は、高速道路に乗れない原付や地元の車の生活道路

快適に自分のペースで片坂を上る。

ドコドコと小気味のいいエンジン音を響かせS2Rは走っていく
軽量な車体は、行きたい方向にひらひらとバイクが動く
山坂道の登りはいい。
下りと違いスピードが乗りすぎることもない。
かといって登りで失速することもない。
怖くない自分のペースでひらひらと気持ちよくドカティは僕の思い通りに走っていく

前に遅い車両もいない
後ろから煽られることもない

ストレスの無い走行はこんだけ気持ちのいいものかと思う。
早朝朝駆けが好きな人は、この気持ちよさをがたまらないんだろうなと思う。

回り道をしてよかったとおもう。

片坂を抜け、高速道路の無料区間との合流地点
合流の信号は青

信号待ちをしている車の列にはアルファードがいる。

大きく時間は変わらない。
遠回りをしたけれど、前走していたアルファードと変わらないことに驚く

こっちは気持ちよく快適に走り
片やアルファードは
直線的な楽な道を周りの車にペースを合わせながら走ってきたのだろう。

どちらが快適かはわからない。
だが何故か優越感を持ちながら信号を通過している。

バイクと自由に走り 急いでいた車より前にでれた優越感なのか
しんどいと思っている道が快適だと気づいた優越感なのかは知らない。

なぜか気持ちがよかったことだけ覚えている。

もう第一目的の四万十町
走り始めて1時間足らず、初めの休憩をする場所四万十町役場に近づいた。

つづく


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ラオウに会いに「拳王府(四万十町役場)」へ行った。